この講義では、大学院生諸君が各自ケースを担当するに際して、クライエントの心に寄り添いながら、専門的知見に立って、クライエントを正確に見立て、的確に対応していくための基本を学習します。

また諸君がケースを発表したり、討論したりするための、特に理論面での土台を作ることを目指します。

DSMなどの学派を越えた共通言語に習熟することは、必須です。その上で精神分析などの特定の学派の考え方を学び、事例理解を深めることができなくてはなりません。

そしてこの講義では、みなさんが将来、現場で、専門的知識と技術をもって、プライドを持って(この点は、やがて身に染みてわかってくると思います)、言いかえれば、たしかなアイデンティティを持って、働くための基礎を、この講義では作っていきたいと思います。

この授業は、ファイルと音声を用いておこないます。

なお、今回急遽、遠隔授業となりましたので、すでに公表されているシラバスと、内容が若干異なっていることをご了承下さい。