これから実際に面接を担当するにあたって、個人心理療法の原則となる考え方や基本姿勢を学びます。
 まず心理療法の目的、初回面接、見立てなど、心理療法の基本的な考えと姿勢、次に心理療法の一つである遊戯療法、それに伴う母親面接、イメージを扱う箱庭療法、心理テストとの関わり、最後に心理療法の訓練であるスーパービジョン、事例研究について取り上げます。
 授業方法は、毎回のテーマについて、受講生が各自それに関わる指示された文献を読み、自分の意見や疑問点をまとめるレポート課題を提出し、担当教員がそれについてコメントするという形をとります。可能であれば、教員と受講生間の意見交換ができる工夫を取り入れたいと思います。
 授業の到達目標として、心理療法の基本的な考えや態度を理解すること、心理療法についての自分の考えを持つことができること、面接を担当する心構えを身につけること、を目指します。