公共政策とは何かを学ぶコースです。講義は大きく2部に分かれます。
 第1部では、私たちの暮す社会の特徴を学びます。歴史的視点(どのように発展してきたか)と他国との比較を通して、私たちの社会は自由を基本とした社会であることを理解します。公共政策は自由な社会の中でこそ意味があり重要であると同時に、自由であるからこその難しさを学びます。日本と中国の新型コロナ対策の違いを考えてみてください。
 第2部では、自由な社会で繰り広げられる公共政策を理解するための具体的なポイントを学びます。自由であるからこそ、様々な人々の意見を尊重しなければならないこと(民主主義)、多くの人々が納得する説得力が必要なこと(議論)、人が自発的に政策に従うしくみ(理論)が必要なことを学びます。
 第1部(第1回-7回)は新聞記事やパワーポイントを使い講義を進めます。第2部では秋吉貴雄『入門 公共政策』(中公新書)をテキストにして、理論を学び、皆さんに公共政策を考えてもらいます。2部が始まるまでにテキストの第1~4章を読んでおいてください。